ESL： ノンネイティブのための英語クラス

ハワイの多くの学校には、ESL(English as a Second Language)もしくはELL(English Language Learner)と呼ばれる、特別クラスが設けられています。このクラスは、英語を母国語とせず、学校生活を送る上で英語力が十分でない生徒のためのプログラムです。ハワイでは、中国、韓国、日本、ベトナム、ブラジル、ヨーロッパなど世界中の国からの子供がESLで学んでいます。

アメリカ生まれの子供でも、家庭で使われる言語が英語でない場合は、このプログラムを利用します。ESL/ELLのクラスは、通常の授業時間内に設けられています。生徒は週に何時間かを、レギュラークラスを抜けてESLの教室で、ESL専門の先生から、より早く学校生活に順応できるよう英語を学びます。会話を中心に勉強をスタートし、徐々にレギュラークラスでの勉強についていけるよう、リーディングやライティングに進んでいきます。ESLクラスの実施方法は学校や、先生により様々です。放課後に残って先生と宿題をする時間を設けてくれる学校があったり、夏休みにESLの子供のみ対象のサマースクールを実施する学校もあります。

ESLクラスからの卒業

学年末には、ESLのテストを受け英語力向上を計ります。テストの内容は、Reading, Writing, Listening, Speaking。各項目である基準を超えると、次の学習スタイルへとステップアップします。次第に、ESLの教室で学ぶ時間が少なくなり、レギュラークラスの仲間と学ぶ時間が多くなります。時々ESLの先生がレギュラークラスを訪れ、個人的に授業のヘルプをしてれます。生徒の英語力でちゃんとクラスについていけるかを見るのです。こうした、手厚いケアの末、学年末のESLテストにて、ある基準を超えるスコアをとり、晴れてESLを卒業します。個人差、学校の基準差もありますが、全く英語が話せなかった子供では、卒業まで平均２〜３年かかるようです。

公立の場合、特に学費はかかりませんが、私立の場合、授業料とは別にESLの費用がかかります。

私立公立共にすべての学校にESLクラスが用意されているとは限りません。