公立の学校はどこも一緒?

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教育省のカルキュラムに沿って学習を進めるで公立校ですが、学校ごとの特徴は様々です。特に小学校は、その地域や、その時の校長先生によりカリキュラム、学校行事などにそれぞれ個性がみられます。

移民の多い地域の学校

学校の立地により、集まってくる子供たちに特徴がでます。例えば移民の多い地域は、英語を第二外国語としている子供が多いためESLクラス が充実しています。ハワイ大学の第二外外国語の研究者によるプログラムが実施されていたり、ESLの子どたちへのサポートが手厚いと言われます。放課後の補習クラスを無料で提供していたり、夏休みにESLの子供達を対象に無料のサマースクールをオファーする学校もあります。もちろん、オファーされるかどうかは、その年の予算により左右されますが日本から転校して間もない子供にはこう言ったサービスを積極的に利用し、英語力向上につなげたいものです。

寄付金で支えられている公立学校

次に、公立学校はアメリカ政府、ハワイ政府からの予算に加えて地域の税金の一部や寄付金により支えられています。学校は、決められたカリキュラムに加えて、遠足、社会科見学、必須科目以外の科目のために経費を必要とします。そのような費用を捻出できる学校と、そうでない学校とでは、カリキュラムの充実度に違いがでてくるのです。施設や道具、専門の先生への給与など、当然運営費が不可欠です。具体的には、体育、音楽、美術に関していえば、専門の先生がおらず担任の先生がその授業をする、もしくは回数が少ないという小学校があります。また、ピアノを一台も持っていない学校から、様々な楽器を揃えてバンド(吹奏楽)を結成する学校までいろいろです。

より多くの費用を必要とするカリキュラムを実施しているところは、fundraiser(寄付金集め)が大変盛んです。幅広く、クオリティの高いカリキュラムを子供たちに提供するために、親御さんたちも積極的に寄付をし、ボランティアに参加する傾向があります。保護者主催のお祭り、フードチケット販売、オークションなど、様々なアイデアを形にし、寄付を集めます。学校によっては、一家庭につきいくらといった寄付金の集め方をする学校も増えてきています。教育に関心のある家庭が集まる学校では、割と当然のように皆寄付をする傾向があります。近年、寄付金のみで全クラスルームにエアコンを設置した公立小学校もあります。

学習スタイルやゴールの違い

また、宿題が多くテストスコアー重視、プロジェクトベーススタディ、プレゼンテーション重視など、学習スタイルやゴールに関しても公立学校でも各学校特徴を持っています。ハワイの公立学校は、学校ごと学年ごとの統一したガイドラインを重視する学校もあれば、個人の先生へ多くの決定権を委ねている学校と様々です。宿題の量や内容に関しては、先生やその年にもよるため入学してみないことにはわかりません。特に、小学校は学校や先生による違いが大きい傾向があります。中学校、高校になるとAPプログラムなど大学への準備のプログラムの違いが出てきます。一つの物差しで、学校を図り比べることは難しいですが、アカデミックな成果はテストスコアやスクールランキング、

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スポーツや課外活動も

親の送迎なしでバスで通える中高校生になると、親の送迎をあてにせず、本人の興味で学校を選ぶ子供が多くなります。バンド活動が盛ん、アメフトが強い学校、数学クラブが優秀な学校など、クラブ活動が、学区を超えて学校選択基準ともなりえます。特に何かに力を入れている生徒は、それにより良い成績を収めることで大学の進学にも関わってくるため、自分の能力が活かせるかどうか、より伸ばすことができるかが学校選びの鍵になります。

小学校の場合は、学校内でオファーされる放課後のレッスンも学校を選ぶ際の重要なポイントになります。単にチャイルドケアに預けるだけではなく、学校内で続きに習い事ができる、学校のお友達とより仲良くできるといったことは大きなメリットです。仕事のためにチャイルドケアを利用しなければならないファミリーはこう言った部分も気にかけて学校を選びます。

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