得られるものは英語だけじゃない
自分の子供に本当に与えてあげたいもの 〜目に見えない成果〜
海外での子育てをする理由として一番に挙げられるのは、おそらく英語の習得でしょう。ハワイで子供達が受ける教育は、もちろん英語によるものです。英語の習得は、テストスコアー、大学進学、就職などにきっと有利に働くでしょう。このような英語の上達は留学において目に見える成果といわれています。
しかし、英語だけが評価対象ではありません。外国で教育を受けた子供に身につく”目に見えない成果”が、英語よりもはるかに人としての人生を豊かにするものではないでしょうか。よく言われることでは、欧米や海外の文化や習慣を自然に身につくこと、人種や母国語が異なる友人ができること、世界を客観的に意識できること、などが挙げられます。マイノリティであることに加え、自然と物事の多様性を受け入れることができる器が形成され、寛容的な考え方ができるようになったという人もいたり、辛抱強くなった、トラブル時も冷静でいられるようになった、工夫するようになったと、話す留学経験者は少なくありません。こういったものは、テストスコアや学校の成績では見ることができませんが、言葉や文化の違う異国の地でサバイブした経験から初めて手に入れられる、目に見えない成果が、その子のその後の人生において自信や充実度につながっているのではないでしょうか。
多文化のハワイは本当の意味でのグローバル教育
太平洋の真ん中に位置するハワイは、アジアに一番近いアメリカです。そして、アメリカでも有数の憧れのリゾートでもあります。そんなハワイには、韓国、中国、ベトナム、台湾、インドネシア、インドなど経済的に勢いを増すアジアの諸国からの留学生や移民が多く集まります。
ホノルルにおける英語が母国語としないファミリーは全体の35%、外国生まれの人は25%にものぼります。これはニューヨークの数字を上回ります。(2015年データ http://www.infoplease.com/より)そこへ、子育てのためにアメリカ本土から暖かい安全な土地を求め移住してくるアメリカ人が割と多く存在します。つまり、本当のグローバルな環境がここハワイにあるのです。
ここハワイでは、純粋な白人率は低く、髪の黒いアジア人やミックスの子供達が大多数です。アメリカ本土からきた人がいうには、ハワイはアメリカであってアメリカでない、と。それは、アメリカの本土の文化や習慣、雰囲気とちょっと違うそうです。ここハワイはアメリカと、ハワイと、アジアの文化がうまく融合しているところなのです。アメリカ本土からきた白人は、自分をマイノリティだと感じる人も多かったり、アジアへ理解がある人が多くいるため白人とアジア人の距離が近いようにも感じます。今後、より一層世界が小さく感じられる時代の中で、世界共通語である英語を習得し、今後の世界発展の大きなカギを握るアジアからの子供達とともに机を並べ学び、遊び、共有することは、彼らにおいて、我々の想像を超える影響をもたらすことでしょう。
英語のその向こう側
英語はあくまでもツールでしかありません。英語がわかるようになって初めて、色々な意味でアメリカ人と同じ土俵に上がります。英語がわかって当たり前の世界でやっと、自分の考えを表現し、授業を理解し、学びたいことへの追求が始められます。ハワイの学校では、アメリカのこと、ハワイのことももちろんたくさん学びますが、世界に目を向けた学習が低年齢から意識されているように感じます。世界の中で、何が問題になっていて、今の自分がそれに対して何ができるだろうかと考えさせたり、研究をし、まとめ発表します。世界規模でものごとを考える思考、クリエイティブな発想や、プレゼンテーション能力が知らずして身についていきます。ハワイでの教育に触れること良さは、英語の学習だけではなく、その向こう側にあるハワイの学校教育や社会環境の中にあり、子供たちは学ぶことの楽しさを英語を通じて見つけていくことでしょう。