私立、公立どっちがいい?

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ハワイ公立学校における授業料無料とハワイ私立学校の高額な授業料 〜学費の違い

公立学校は、市民の税金でまかなわれているため無料です。無料とはいえ、ハワイ州の発表によると1年間に1生徒あたり約$16,564の税金が使われています(2022年)。それに対して、ハワイホノルルエリアの私立校の基本授業料の平均は、約$17,000。学校や、学年、ESL有無などで料金は変わってきます。これに加え、制服やコンピュータの持ち出し、クラブ活動など、様々な諸費用がかかります。また、近年、5〜10%前後ペースで値上げされているにも関わらず、ハワイ全体では24%、ホノルル市内では約40%の生徒が私立校に通っています。

ハワイの有名私立校の年間授業料(2024年)留学生/ ESL生は料金が異なることがあります

  • Punahou $30,480
  • Iolani $28,250
  • MidPac $29,745
  • Sacrets Hearts $18,903
  • Waldolf $21,420
  • Montessori Community School $16,695

公立学校の教師の方が給料が高い!?学校教師の給与事情

ハワイの公立校の先生の平均賃金は年間約$58,328と発表されています。物価の高いハワイでは、家庭を持ち余裕のある良い暮らしができるお給料とは言い難い賃金です。州の職員であることから老後のリタイアメント(年金)の給付があるというようなベネフィットがあります。しかしながら、給与がハワイの暮らしに見合っていない為、アメリカ本土の教師を目指す教師が後を絶ちません。公立校の教師になるには、それなりの学位とライセンスを所有する必要があるのに対し、私立校はそれぞれの教師採用基準を設けており、学位やライセンスがなくとも採用されることがあります。経験の浅い若い教師の給料は公立校の先生に比べ、私立校は2割ほど低い傾向があるようです。しかし、punahou schoolの学長のサラリーは$784,006と好評されているように、経験を積み、主要ポジションへ昇格していくほど、サラリーの伸びはいいようです。しかしながら、2010年中期よりハワイ州における子供の私立校への進学率は低下傾向にあり、生徒獲得へ向けて、今後充実した教育環境を提供するために、授業料値上げは必須かもしれません。

給料が安くとも、私立を選ぶ先生の理由とは? 先生にとってのメリット。

英語が話せない生徒がほとんどいないため、クラスが勉強に集中できる。エクストラの文具などの費用は学校が負担してくれる。一生懸命に寄付金集めをしなくて良い。自分の子供を優先的に、しかも無料で自分の勤める学校にいかせられる。という、理由が多いそうです。また、初任給が安くとも、経験を積むことでサラリーの伸びが見込めると言う理由も一つです。人気の受験校に関しては、受験を勝ち抜き、すでに学習習慣を身につけている意識の高い子供を教育でき、クラスサイズも小さい為仕事がやりやすく、逆にモチベーションの低い子供やファミリーのケアする可能性が低いことも挙げられます。

高額な私立授業料はどこへ?

私立校と公立校を比べると一目で認識できることといえば、施設の充実度です。大規模な私立校になればなるほど、立派な講堂、体育館、プール、スポーツフィールド、お抱えスクールバスと、大変充実しています。また、校内の植木の手入れをする専門職の職員もおり、常に施設をメンテナンスし綺麗に保つために使われています。授業料が高い私立ほど、施設は充実してる傾向があります。公立小学校においては、運動場は基本的に市営の公園を使用し、プールも保持していないため水泳のクラスはありません。公立校では、年々教職員の賃金値上げが求められています。

文房具は自分で用意する?

公立校の場合は、年度始めに学年ごとにリストされた持ち物表にそって、指定の文房具を1年分各自で買い揃えます。8月の新学期前になると、スーパーやウォールマートなどでは、文房具の大セールがあり、リストを片手に買い物に来るファミリーで混み合います。その文具には、教室で使うキッチンペーパーやテッシュも含まれ、大きな紙袋一つには収まりません。そのため、新学期初日の数日前には、担任の先生に挨拶がてら、買い揃えた文房具を教室に置きにいく日があります。コンピュターは、今は一人1台使用しますが、公立校は学校が生徒にレンタルします。私立校では、細々した文具などはほとんどが学校側で用意されますが、制服やコンピューターなどは家庭負担となります。

充実した、スポーツやクラブ活動、サマースクール

大きな私立校には、数多くのスポーツチームやクラブが存在しています。また、小規模私立校は、自校のみではチームを作るほど人数が集まらないため小規模私立校が集まり合同チームを結成しています。コーチは外部から専門のコーチを雇いスポーツチームを結成育成しています。ほぼ全ての私立校ではサマースクールを開催します。自校の生徒をはじめ、他校、他国からと幅広く門戸を開きます。私立高のサマースクールの料金は、スケジュールや内容により異なりますが1クラス$300〜$1200。公立校のサマースクールは$80〜$500。 

大学進学でいうと、やはり私立校

有名私立校の代表といて名前が出てくるプナホウスクールでは、例年卒業率は99%、その99%が大学へと進学します。スタンフォード大学、ハーバード大学などの有名大学に毎年20人から30人の合格者を出しています。ハワイ大学への進学者は100人以上。ホノルル地区の優良公立高校として名前が上がるカラニハイスクールの卒業率は97%。地元のハワイ大学、コミュニティーカレッジを始め、UCLA、ニューヨーク大学など幅広く進学します。エリアによっては、卒業率が90%以下のハイスクールもあります。