なぜハワイは留学に適しているのか?
ハワイにきた留学生にハワイの良いところを聞くと、”気候がいい””安全”といった感想に加え、多くの留学生が口を揃えて”人がいい”と、答えます。学校で、ビーチで、お店など、あらゆるところで人の優しさを感じることができるのがハワイ。もちろんその対応は個人によりますが、親切な人がたくさんいます。地元の人はもちろん、ハワイ在住の日本人もなぜか、同じハワイに暮らしているというだけで親切にしてくれたりします。お互いを許し合い、助け合うアロハスピリッツが根付くハワイのコミュニティが、外国からやってきた留学生にも居心地よく感じるのです。
ハワイは、古くからの移民の多大なる努力とともに経済成長を遂げてきた州です。アジアに一番近いアメリカということもあり、日本をはじめ、中国、韓国、台湾、タイ、ベトナム、フィリピンなどからのアジア人が多く集まっています。実際にハワイに暮らしてみると、Okamoto, Masunaga, Inoueなどの日本のファミリーネームを持つ人がいかに多いかと驚かされます。そのほとんどは、日系3世、4世であり、実際に日本語を話す人々は、名前の多さに比べ少ないのが現状です。身近なところでは学校のスタッフを初め、ドクター、弁護士、政治家の名前を見ると、日本の苗字が大変多く見られます。2017年には、日系の名前を持つ故ダニエル イノウエ議員の功績に報いて、ホノルル国際エアポートから、ダニエルイノウエエアポートと改名されました。
もともと、ハワイはアメリカの50番目の州になる前、原住民のハワイアンによりハワイ語が話されていた土地でもあり、今でもハワイ語が大切に保護されており、会話の中でもハワイ語が英語に混じり使われたり、土地の名前にもハワイ語が多く利用されています。また、アジア人のほかにも、南の島に憧れヨーロッパやカナダから移住してくる人たちもわりと多いのがハワイです。このような人たちによって育まれてきたコミュニティは、アジア人だけでなく英語を第二外国語とする人々を受け入れるあたたかい環境があり、初心者からの英語取得には大変適した土地と言われています。
自分の英語が通じるという実感
アメリカ本土から移ってきた留学生はこう言います。”みんな私の英語に耳を傾けてくれる”、と。アメリカ本土に行けば、生活のスピードも、英語も早い、そんな中でつたない英語を暖かい気持ちで聞いてくれる人は、ハワイに比べると少ないと言われます。特に、住人の大多数が白人といった田舎町に行くほどその傾向が強いといわれます。アジア人がほとんどいない白人ばかりの土地に飛び込んでいった留学生の中には、結局なかなか友達もできず会話をするチャンスがない、思ったほど英語が上達せずに自信を失ったり、志半ばで帰国もしくはハワイに移ってくるというパターンをよく耳にします。自分の英語に対する自信は、実生活の中で英語を使い、受け入れられることで育まれるものです。英語に対する自信が留学生の語学力向上につながる何よりの励みになります。学校の中はあくまでも学び、練習の場であり、先生やオフィスの人がにこやかにつたないの英語を聞いてくれるのは当たり前ですが、街中の実生活の中で通じない、聞いてもらえないとなると辛いものがあります。学校で吸収した英語を、実際の生活の中で人との関わりながら生かすことができて、初めて英語力はスピードをあげて伸びていくものです。
日系人が多いハワイには、愛日家で、日本人に好印象を持っている人は多く、留学生同士はもちろん、地元の人とも距離を縮めやすいところがハワイの魅力です。せっかくの留学期間を、楽しく、有意義に、そして自信を持って英語を話せるようにしたいものです。